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コミュニティ・スクールの推進

私は豊島区においては地域コミュニティの再編が必要だと認識しており、その中心となる仕組みにコミュニティ・スクール(以下、CS)がなり得ると考えております。
CSとは、学校と地域住民、保護者が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる、地域とともにある学校に転換するための仕組みで、学校運営協議会を設置している学校のことを指します。
学校運営協議会は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づく制度で、

  1. 校長が作成する学校運営の基本方針の承認をする
  2. 学校運営について、教育委員会または校長に意見を述べることができる
  3. 教職員の任用に関して、教育委員会へ意見を述べることができる

という3つの機能が主にあります。

本区では学校と地域が共に取り組んでいるインターナショナルセーフスクール(以下、ISS)の認証取得も行っています。ISSとは、体及び心のけがについて、その原因となる事故、いじめ、暴力を予防することによって、安全で健やかな学校づくりを進める活動を行い、その仕組みが確立され、機能していることが国際認証機関に認められた学校のことを指します。ISSは3年ごとに見直しがあり、活動が停滞している場合などは認証が取り消される場合があるとされています。

文科省は法改正によりCSへの移行を努力義務としており、本区の教育大綱にもCSは謳われています。
一方のISSは認証取得という一定の指標があることから目標に対して学校や地域がまとまりやすい利点はありますが、認証取得に多額の費用が掛かること、3年ごとに再認証が必要なことからランニングコストの懸念があると考えております。
CSとISSには違いはありますが、地域・学校・家庭が協働する精神は共通するものがあり、取組みを通じて互いの当事者意識を高めていくことが重要なものです。
私はかねてから、CSとISSには共通点があることを指摘し、ISS活動からCSへつなげていくことを提案しています。過去の質疑で教育委員会から「ISSの発展形がCSとして位置づけている」旨の回答を引き出しており、これは現教育長に替わった後も答弁を引き継いでいることを確認しています。
令和3年度から仰高小、4年度から高南小・池袋小で行われています(準備校は翌年から法定CS校となっています)。5年度からは清和小・朋有小・さくら小で取り組みが始まる予定です。

平成29年(2017年)2月22日 一般質問 地域組織再編、ISSとコミュニティ・スクール
文科省がCS化を努力義務とする法改正をすることになったことから、ISSをCSへと進めていくことを提案

平成30年(2018年)11月28日 一般質問 インターナショナルセーフスクールとコミュニティ・スクールについて
ISSの取組みや教育大綱におけるCSの方向性などを時系列で振り返り。今後のCSの取組みなどを確認。

令和元年(2019年)6/25(火)一般質問(4) コミュニティ・スクールの導入について
CSとISSが併存する恐れがあることが明らかに。今後のモデル事業の取組みの中で課題を解消したいです。

令和2年(2020年)2月17日 三鷹市コミュニティ・スクール視察
CSの第1人者である三鷹市の貝ノ瀬教育長にお話しを伺えました。

令和2年(2020年)2月18日 地域とともにある学校など 令和2年第1回定例会 一般質問
ISSの発展形がコミュニティ・スクールと捉えている、ということなど重要な答弁が踏襲されていることを確認。ISSの新規認証取得については、令和2年度で一区切りとなる旨の答弁も引き出しています。

令和3年(2021年)3月 令和3年度予算特別委員会
令和2年度の取組み、3年度からの新たな取組みの確認。ISSとCSの関係の確認など、重要な答弁を引き出しています。

令和5年(2023年)3月 令和5年度予算特別委員会
CSとISSなどの事業の重複がないように指摘。独自のISSガイドラインを策定し、ISSの取組みの全校化をしていくとしている以上、必ずしもISSの認証取得は必要ないのではないか、とも指摘しました。ISS、SDGsの取組みを包含するのがCSだと考えている、旨の教育長の答弁あり。

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