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23区初!骨髄移植ドナー支援制度導入

私からの提案をきっかけとして、28年1月より東京23区初となるドナー及び事業者への助成制度が創設されました。
「血液のがん」ともいわれる白血病などの患者のうち、日本骨髄バンクを介した骨髄移植は年間約1,300件行われています。骨髄移植は数万通りある白血球の型であるHLA型が合わなければなりませんが、親子ではまれにしか一致せず、非血縁者間では数百から数万分の1の確率でしか一致しないため、広く一般からドナーを募る骨髄バンクが必要となります。

骨髄バンクの活動継続には、若年層のドナー登録を促すことや、ドナーの家族や職場での理解を深めるなど、さらなる普及啓発活動が重要です。
また、ドナー候補者が実際に骨髄を提供するにあたっては、最終同意後に7日間程度の通院や入院が必要となるため、経済的な負担を軽減する助成制度が必要です。

この2点を区へ要望し、制度導入の運びとなりました。

骨髄バンクドナーへの支援が必要なことを知ったきっかけ

きっかけとなったのは、プロスノーボーダーの荒井”daze”善正さんと私との出会いです。
Dazeさん自身が数年前に難病を患い骨髄バンクによる骨髄移植で一命を取り留めた後、骨髄バンクの普及啓発活動を行っているというお話を、平成27年9月30日に行った若手政治家やビジネスマンなどが集った意見交換会で伺いました。
たまたまその1週間後に、日本骨髄バンクの普及啓発活動の一環でdazeさんが毎年行っている東京都立文京高校での講演会(27年度で6回目)があることを教えて頂き、私も傍聴させていただきました。その時の講師に、元患者のdazeさんの他、日本骨髄バンクの広報リーダーの小島勝氏もお見えになっていて、行政側からの後押しをすることの必要性を知ることができました。

dazeさんが主宰する骨髄バンク普及啓発イベント「SnowBank

写真 dazeさんと 写真 SnowBank

支援制度導入に向け、すぐにアクションを開始

すぐに当時の健康担当部長へドナーへの支援制度などの可能性をヒアリングし、並行して所属している会派内で支援制度の必要性を共有し、会派として支援制度導入へ動く方向で話しをまとめました。
同年10月29日に、高野之夫豊島区長へ「骨髄バンクの普及啓発及びドナーへの助成制度の創設を求める緊急要望」を行いました。
緊急要望をした内容は以下の2点です。
1.骨髄バンクのドナーへの助成制度を創設すること
2.骨髄バンクの普及啓発活動に努めること

【結果】23区初となる骨髄移植ドナーへの支援制度が創設!

写真 6月には帝京平成大学から依頼を受けて、dazeさんの講演の前座を行いました。演題はもちろん23区初のドナー支援制度についてです。 同年12月3日の正副幹事長会にて「豊島区骨髄移植ドナー支援制度」創設について報告があり、12月4日には「23区初!命をつなぐ「骨髄移植ドナー」を支援」についてプレスリリース。
28年1月4日より、豊島区骨髄移植ドナー支援事業が開始されました。
骨髄バンクの普及啓発については、成人式での日本骨髄バンクの資料配布が同年から始まりました。
同年6月には、本区での支援事業が開始されて初めてとなるドナーへの支援事例がありました。

この支援制度と普及啓発活動が骨髄バンクのドナー登録の後押しになり、一つでも多くの命が救われることを願ってやみません。

(参考)「豊島区骨髄移植ドナー支援事業」の内容

1.目的
公益財団法人日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業において、骨髄・末梢血幹細胞の提供を行った者に対して支援を行うことにより、骨髄・末梢血幹細胞移植の推進及びドナー登録希望者の増加を図ることを目的とする。

2.背景
本区は平成22年12月に「がん対策推進条例」を制定して、先駆的にがん対策に取り組んでいる。区内でも毎年十数名の方が白血病で他界されており、「血液のがん」と言われる白血病に関する施策も推進する必要がある。

3.交付対象者
次のいずれかに該当する方
①豊島区に住所があり、公益財団法人日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業において骨髄・末梢血幹細胞の提供を完了し、これを証明する書類の交付を受けた方
②前号の方が従事している国内の事業所

4.奨励金の額
①骨髄移植ドナーは、1日につき2万円
②骨髄移植ドナーが従事する事業所については、1日1万円
いずれも、骨髄・末梢血幹細胞提供のための健康診断・自己血貯血・採取による入院及び財団が必要と認めた通院・面接等、通算7日を限度とする。

5.事業の開始 平成28年1月4日

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