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豊島区の世帯構成

平成22年11月10日

前回、豊島区の人口密度が日本一だということをご紹介いたしました。
今回は世帯構成の観点から見えてくる課題に触れたいと思います。

豊島区の世帯構成は?

豊島区の世帯構成は、「単独世帯」の占める割合が56%を超えます。
特別区全体、東京都全体の数値と比較すると、「単独世帯」数の数値が高いことが分かります。
この事から、豊島区は1人暮らし世帯が多いということになります。

平成22年予測値

区分 豊島区 特別区 東京都
一般世帯数 143,407 4,322,539 6,125,918
親族世帯数 61,193 2,276,778 3,402,730
非親族世帯数 1,485 46,174 57,902
単独世帯数 80,729 1,999,587 2,665,286

一般世帯数に対する各世帯の割合
グラフ

※東京都総務局統計部が公表している「東京都世帯数の予測」の数値を参考にして作成。特に但し書きがなければ、以下の数値も同様(平成22年予測値を使用)
※一般世帯数とは、総世帯数のうち施設等の世帯(学校寮に居住、老人ホーム入所者など)を除くもの。
※非親族世帯とは、二人以上の世帯員から成る世帯のうち、世帯主と親族関係にある者がいない世帯。

ちなみに特別区内の一般世帯数に占める単独世帯数のランキングは以下の通りです。

割合が高い

順位 区名 割合(%)
1 新宿区 58.09
2 渋谷区 57.49
3 中野区 57.22
4 中央区 56.60
5 豊島区 56.29

割合が低い

順位 区名 割合(%)
1 葛飾区 34.49
2 足立区 35.66
3 練馬区 36.88
4 江東区 37.40
5 江戸川区 38.84

世帯当たりの人数も見てみます。

人数が多い

順位 区名 世帯当たり人数
1 葛飾区 2.304
2 江戸川区 2.279
3 足立区 2.261
4 江東区 2.161
5 練馬区 2.156

人数が少ない

順位 区名 世帯当たり人数
1 渋谷区 1.716
2 豊島区 1.727
3 中央区 1.733
4 新宿区 1.736
5 中野区 1.751

世帯当たりの人数は東京都全体だと2.08人、特別区だと1.998人。
特別区内で豊島区は2番目に世帯当たりの人数が少ないです。

単独世帯の構成

次に単独世帯の構成を分析したいと思います。
世帯主が65歳以上の単独世帯数に着目してみます。

区分 豊島区 特別区 東京都
一般世帯数(A) 143,407 4,322,539 6,125,918
単独世帯数(B) 80,729 1,999,587 2,665,286
独居老人世帯数(C) 18,096 460,575 629,411
単独世帯数の割合(B/A) 56.3% 46.3% 43.5%
一般世帯数における
独居老人割合(C/A)
12.6% 10.7% 10.3%
単独世帯数における
独居老人割合(C/B)
22.4% 23.0% 23.6%

※独居老人とは、ひとりで暮らす老人のこと。ここでは世帯主が65歳以上の単独世帯数のことを指している。以下では「独居老人」→「1人暮らしのお年寄り」とします。

特別区内の単独世帯数に占める1人暮らしのお年寄りの割合ランキングは以下の通りです。

割合が高い
順位 区名 割合(%)
1 練馬区 33.79
2 足立区 32.27
3 葛飾区 30.33
4 台東区 29.87
5 荒川区 27.14
割合が低い
順位 区名 割合(%)
1 中央区 15.49
2 中野区 17.11
3 渋谷区 18.68
4 文京区 18.81
5 港区 19.09

豊島区は22.42%で上から12番目、ちょうど中位に当たります。
1人暮らしのお年寄りの割合をみると、豊島区は特別多い訳ではありません。
若い世代の単独世帯が多いということが推測されます。
しかし、少子化、高齢化がこれからも進んでいくことを考えると、今後は1人暮らしのお年寄りの割合が増加していくことが予想されます。

豊島区の施策

これまで見てきたように、豊島区は単独世帯の割合が高いです。
豊島区に多いと推察される若い世代の単独世帯は、定着して住み続ける可能性が一般的に低いため、区に定着する可能性が高いファミリー層の割合を増やしたいと考えた豊島区は、平成16年6月から全国で唯一の課税をすることにしました。

それは、「狭小住戸住宅税」です。
今後の新築物件のうち、戸数が9戸以上、1住戸当たりの専用面積が30平方メートル未満の狭小住戸1戸につき50万円の課税をするというものです(専用面積の数値は平成22年4月に改正されたもの)

世帯構成が偏っているのは、そもそもファミリー向け住宅が少ないのではないかという問題設定をし、その解決策の一つとしての課税をした訳です。

これは政策目的がはっきりしていて、非常によいものだと思います。
豊島区は、ファミリー層にもっと住んで貰いたい!という意思をはっきりと示したのです。

豊島区の世帯構成のまとめ

豊島区の世帯構成は、非常に単独世帯が多いという偏りがあるということをみてきました。
また、その単独世帯のうち、今のところ1人暮らしのお年寄りの割合は比較的低いことも確認しました。

単独世帯が多い背景には、豊島区には副都心である池袋という大きな繁華街があり、大学も多い(立教大学、学習院大学、大正大学、東京音楽大学、帝京平成大学など)ことから、単身の若者が多く住んでいるためであると推察されます。

豊島区のまちづくりの方向性は、定着率の高いファミリー層をもっと呼び込みたいというものです。
この趣旨には私も同意できます。
これまでにいわゆるワンルームマンションは十分に供給されていると思いますので、これからはファミリー向けの居住地を増やしていきたいという意図での新税は評価したいです。
すぐに成果が出るものではありませんので、しばらく推移をみて、また新たな施策が必要な場合は講じていきたいなと考えております。

先ほども触れたように、1人暮らしのお年寄りの割合は他区と比較すると今のところは高くないです。
しかし、1人暮らしのお年寄りの孤独死が社会問題になっているのはご案内の通りです。
当然ながら豊島区でも他人事ではありません。
地域との繋がりを持つことで1人暮らしのお年寄りの孤立を防ぐ必要があります。
行政の力(公助)だけでは限界があるので、共助(地域の助け合い)を充実させる方向の施策を練っていきたいと思います。